マスノスケ、キングサーモン

ロシア名: Чавыча (チャウィーチャ)

英名:        Chinook salmon

学名:        Oncorhynchus tshawytscha

サクラマス

ロシア名: Сима (シーマ)

英名:     Seema; Cherry salmon

学名:       Oncorhynchus masou

サケ属中では最も冷水を好み、アラスカからカムチャツカ半島にかけての北太平洋を中心にオホーツク海、日本海北部などに分布するが、分布数はアラスカ沖の北太平洋に偏る。日本国内ではロシアに回帰する一部の個体が、主に北海道の太平洋沿岸で漁獲されるものの、数は多くない。尚、国内には恒常的な産卵場所となる河川は存在しないが、佐渡島や東北地方以北の河川で捕獲された例がある。

基本的には、海に下って回遊し30-70 cmに成長、産卵時に川を遡上する降海型の魚であるが、一生を淡水で過ごす河川残留型(陸封型)もいる。4月から6月頃に遡上し9月から10月頃産卵をする。他のサケ科魚類と同様冷水域に生息するため、寒冷な北海道や東北などの緯度高い地域では降海型が多いが、中部以南の緯度の低い地域では標高の高い冷水域に陸封される傾向が強くなる。

サケ

ロシア名: Кета (ケタ)

英名:       Сhum salmon

学名:       Oncorhynchus keta

カラフトマス

ロシア名: Горбуша (ゴルブシャ)

英名:       Pink salmon

学名:       Oncorhynchus gorbuscha

生鮮魚介類として流通する場合にはシロサケ、アキサケ、アキアジ(アイヌ語の「アキアチップ(秋の魚の意味)」に由来する。)などの名称も用いられる。このほかの別名としてイヌマス、サーモン、メジカ、トキシラズ、岩手県では南部鼻曲り鮭、ブナ(いずれも河川に遡上したものを指す)などがある。トキシラズ(時知らず)は産卵期以外の時期に取れる季節外れの鮭の呼称。産卵のために栄養が疲弊していないので旬のものより美味いとも言われる。

サケ属の中では小型の種類で全長 40-60cm。側線鱗数はサケ・マス類中最も多く、背面や尾びれ、脂びれに黒い斑点があるのが特徴である。繁殖期には、雄のみ背中が突起状に変形(セッパリ)する。そのため「セッパリマス」の名がある。稚魚にはパーマークが無く、4 - 5月に降海し降海後ほとんどが2年で成熟し回帰する。従って、偶数年と奇数年で繁殖集団が分かれており、隔年の変動を示すことが知られている(いわゆる大漁年と不漁年)。

ギンザケ

ロシア名: Кижуч (キジュチ)

英名:       Coho salmon

学名:       Oncorhynchus kisutch

ニジマス

ロシア名: Микижа (ミキジャ)

英名:       Rainbow trout

学名:       Oncorhynchus mykiss

河川の上流域まで遡上し、流れの早い浅瀬を選び産卵する。産卵は 10月 -翌年 2月くらい。産卵行動はシロザケと基本的に似ていて、産卵床は湧水のある砂利層を好み形成する。産卵後 2 - 3ヶ月程度で孵化・浮上した稚魚は 1年 - 2年間の淡水生活の後、降海し海洋生活を送るが、浮上後すぐ降海する個体もいる。サクラマスのように川に残留する個体はほとんどいない。

成魚の体長は一般的に約 40 cm前後であるが、大型のものは 60〜120 cmにまで成長することもある。小型のニジマスは一生を淡水で過ごす陸封型(河川残留型)、大型のニジマスは川から海へ下って再び川へ戻ってくる降海型で、大きさだけでなく見た目も全く違う。陸封型をレインボートラウト、降海型をスチールヘッドと別々の名前で呼ぶのは、かつては別の魚だと考えられていた名残である。

ホッキョクイワナ

ロシア名: Голец проходной (ゴレッツ)

英名:  Arctic char

学名:  Salvelinus alpinus

アメマス

ロシア名: Кунджа(クンドジャ)

英名: White-spotted char

学名: Salvelinus leucomaenis

貪欲な肉食性で、動物性プランクトン、水棲昆虫、他の魚、河畔樹木から落下する虫、カエル、サンショウウオ、時に蛇などを食べる。産卵期は 10月 - 1月頃で産卵床は本流に流入する支流が多い。2年魚以降で 18cm-22cmを超えるとオス・メス共に性的に成熟し、数年にわたって繁殖行動を行なう。 受精卵は水温 10℃で 50日程度で孵化する。寿命は6年程度とされるが、人為的な飼育環境下では 30年近く生きる場合もある。厳冬期の個体は体色が黒ずんでいて、この黒ずみは釣り人の間で「さび」と呼ばれる。

体長は 14 - 70 cm 程度。産卵期から孵化までの生活史はイワナとほぼ同じであるが、より冷水域を好むと考えられる。サクラマスやサツキマスの様に、孵化後すぐ降海せず 2年 - 3年程度を河川で過ごしスモルト化した個体が降海する。シロザケの様に孵化・浮上直後には降海しない。雌雄でのスモルト化の比率は異なり、雌(メス)はほとんどが降海するが、残留し産卵を行う個体もいる。また、川残留型の雌は 2 歳 - 5 歳の年齢群から構成され、尾叉長の範囲は 127 mm - 284 mmとする報告がある。

太平洋オヒョウ

ロシア名: Белокорый палтус (パルトゥス)

英名:    Pacific halibut

学名:    Hippoglossus stenolepis

オンデンザメ科

ロシア名: Полярная акула (アクラ)

英名:    Polar shark

学名:    Somniosidae

太平洋のオヒョウは、北太平洋とベーリング海の大陸棚にある。 太平洋のオヒョウの釣りは、主にカナダ西海岸沖のアラスカ湾とベーリング海に集中しています。太平洋のオヒョウは 10の定期管理区域に分割されている。

オンデンザメ科はツノザメ目の順に並ぶサメの一種で、一般的には眠っているサメとして知られている。 一般的な名前の「寝台のサメ」は彼らの遅い水泳、低い活動レベル、そして非攻撃的な性質から来ている。

スケトウダラ

ロシア名: Минтай (ミンタイ)

英名:    Alaska pollock

学名:    Theragra chalcogramma

マダラ

ロシア名: Треска (トゥレスカ)

英名:    Pacific cod

学名:    Gadus macrocephalus

北太平洋に広く分布し、その範囲は日本海、茨城県以北の太平洋沿岸、オホーツク海、ベーリング海、カリフォルニア州沿岸までとなっている。しかし、広い範囲を回遊せず比較的狭い範囲の群れを形成していると考えられている。産卵期以外は水深 500 mまでの沿岸や大陸棚斜面の海底近くに生息する。

黄海、日本海、東北地方以北の太平洋岸、北はベーリング海、東はカリフォルニア州まで北太平洋に広く分布する。沿岸から大陸棚斜面の底近くに生息する。夏は深場に移り、水深 800 mくらいの深海にも生息するが、産卵期の冬は浅場に移動してくる。地域個体群が形成されるが、個体群間の交流はほとんど無いとされている。

ヌマガレイ

ロシア名: Камбала (カンバラ)

英名:    Starry flounder

学名:    Platichthys stellatus

タラバガニ

ロシア名: Камчатский краб (カムチャトスキー クラブ)

英名:    Red king crab

学名:    Paralithodes camtschaticus

ヌマガレイ(沼鰈、学名:Platichthys stellatus)は、カレイ目・カレイ科に分類される魚の一種。別名「イシガレイ」、「カワガレイ」、「タカノハガレイ」、「ツキリガレイ」など。日本海、ベーリング海、太平洋の北東部に分布する。日本では、北海道、本州(霞ヶ浦・若狭湾以北)でみられる。体長は40cm。一般的にカレイ類は体の右側に眼をもつ右側眼であるが、本種は目の向きの奇形が多く、カリフォルニア沿岸で約 50%、アラスカ沿岸で約 70%、日本近海はほぼ 100%が左に目があり、正常型のほうが少ないという状況になっている。

和名は生息域がタラの漁場(鱈場[たらば])と重なることに由来し、古来、「鱈場蟹」と呼ばれてきたものを、本草学および、博物学とその後継である生物学が、学術名として引き継いだものである。「カニ」の名称は学術的には問題があるが、広く普及している通俗名を重視する姿勢をもって、改められることなく採用された。英語では King crab という大グループのうちの一種との認識で、red king crab (仮名転写:レッドキングクラブ)と呼ばれる。一方で、カブトガニも同じ英名 King Crab と呼ばれるが、こちらはカニではなく、クモに近い動物である。