アークティックグレイリング

ロシア名: Хариус (ハリウス)

英名: Grayling

学名: Thymallus arcticus

サケ

ロシア名: Кета (ケタ)

英名:       Сhum salmon

学名:       Oncorhynchus keta

 

アークティックグレイリングの亜種のハリウス(Thymallus arcticus)が生息している。 黒色系のハリウスは、長さが60センチで重さが1,5キロである。白色系のハリウスは、長さが60-70センチで重さが3,5キロである。

生鮮魚介類として流通する場合にはシロサケ、アキサケ、アキアジ(アイヌ語の「アキアチップ(秋の魚の意味)」に由来する。)などの名称も用いられる。このほかの別名としてイヌマス、サーモン、メジカ、トキシラズ、岩手県では南部鼻曲り鮭、ブナ(いずれも河川に遡上したものを指す)などがある。トキシラズ(時知らず)は産卵期以外の時期に取れる季節外れの鮭の呼称。産卵のために栄養が疲弊していないので旬のものより美味いとも言われる。

ギンザケ

ロシア名: Кижуч (キジュチ)

英名:       Coho salmon

学名:       Oncorhynchus kisutch

カラフトマス

ロシア名: Горбуша (ゴルブシャ)

英名:       Pink salmon

学名:       Oncorhynchus gorbuscha

河川の上流域まで遡上し、流れの早い浅瀬を選び産卵する。産卵は10月から翌年2月くらい。産卵行動はシロザケと基本的に似ていて、産卵床は湧水のある砂利層を好み形成する。産卵後2-3ヶ月程度で孵化・浮上した稚魚は1年-2年間の淡水生活の後、降海し海洋生活を送るが、浮上後すぐ降海する個体もいる。サクラマスのように川に残留する個体はほとんどいない。

サケ属の中では小型の種類で全長40-60cm。側線鱗数はサケ・マス類中最も多く、背面や尾びれ、脂びれに黒い斑点があるのが特徴である。繁殖期には、雄のみ背中が突起状に変形(セッパリ)する。そのため「セッパリマス」の名がある。稚魚にはパーマークが無く、4 - 5月に降海し降海後ほとんどが2年で成熟し回帰する。従って、偶数年と奇数年で繁殖集団が分かれており、隔年の変動を示すことが知られている(いわゆる大漁年と不漁年)。

アメマス

ロシア名: Кунджа(クンドジャ)

英名: White-spotted

学名: Salvelinus leucomaenis

ニジマス

ロシア名: Микижа (ミキジャ)

英名:       Rainbow trout

学名:       Oncorhynchus mykiss

体長は14-70cm程度。産卵期から孵化までの生活史はイワナとほぼ同じであるが、より冷水域を好むと考えられる。サクラマスやサツキマスの様に、孵化後すぐ降海せず2年から3年程度を河川で過ごしスモルト化した個体が降海する。シロザケの様に孵化・浮上直後には降海しない。雌雄でのスモルト化の比率は異なり、雌(メス)はほとんどが降海するが、残留し産卵を行う個体もいる。また、川残留型の雌は2歳から5歳の年齢群から構成され、尾叉長の範囲は127mmから284mmとする報告がある。

成魚の体長は一般的に約40 cm前後であるが、大型のものは60〜120cmにまで成長することもある。小型のニジマスは一生を淡水で過ごす陸封型(河川残留型)、大型のニジマスは川から海へ下って再び川へ戻ってくる降海型で、大きさだけでなく見た目も全く違う。陸封型をレインボートラウト、降海型をスチールヘッドと別々の名前で呼ぶのは、かつては別の魚だと考えられていた名残である。